キッチンは毎日使う場所だからこそ、汚れを完全に避けることはできません。
問題は、その“落ちない汚れ”がどこに出るか。多くの人は「コンロの油」や「シンクの水アカ」を思い浮かべますが、リフォーム経験者44名に聞いてみると、本当に手を焼いているのは“面”ではなく“隙間”でした。掃除のしやすさは、平らな面の広さではなく、ある一点で決まっていたのです。
では、実際にリフォームを経験・検討している人は、どこに負担や将来への不安を感じているのでしょうか。
そこで今回は株式会社NEXERと共同で、全国のキッチンリフォーム経験者または検討者44名を対象に、「キッチンの汚れや掃除」に関するアンケートをおこない、経験者のリアルな回答と自由記述の声をたどりながら、「10年後にも美しさを保てるキッチン」の選び方を整理します。
「キッチンの汚れや掃除に関するアンケート」調査概要
| 調査手法 | インターネットでのアンケート |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年6月3日 ~ 6月14日 |
| 調査対象者 | 過去にキッチンリフォームを経験、または現在検討中の40〜60代男女 |
| 有効回答 | 44サンプル |
| 質問1 | キッチンの中で、どれだけ掃除しても『数年経つとどうしても落ちなくなる汚れ』や『カビ』が発生した(している)場所はどこですか?最も気になるものを1つお選びください。 |
| 質問2 | 現在お使いのキッチンの『天板(カウンター)』や『シンク』の素材について、掃除をしても落ちない・隠せない悩みがあれば具体的にお聞かせください。 |
| 質問3 | キッチンの掃除において、歯ブラシ・綿棒・爪楊枝などの細かい掃除道具を”わざわざ”持ち出さないと汚れが取れない場所はありますか? |
| 質問4 | キッチン掃除の中で、最も「取り掛かるまでが億劫(心のハードルが高い)」と感じる作業は何ですか? |
| 質問5 | もし『一生、この場所の掃除をしなくていい』と言われたら、キッチンのどの部分を選びますか?また、その理由も教えてください。 |
| 質問6 | 新しくキッチンを導入した場合、「10年後にも今と同じ美しさを保てている」という自信はどのくらいありますか? |
| 質問7 | 最も参考になった(参考にしたい)情報源とその理由を具体的に教えてください。 |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
※本調査結果の内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「株式会社NEXERとシステムキッチンメーカー比較ガイド運営事務局による調査」である旨の記載
・システムキッチンメーカー比較ガイド(https://systemkitchen-hikaku.com/)へのリンク設置
CONTENTS
36.4%が、最も気になる落ちない汚れは「コンロ周りの油汚れ」と回答
まず、数年経つと落ちにくくなる汚れやカビについて調査しました。
場所はどこですか?-1.jpg)
最多は「コンロ周りの油汚れ」の36.4%で、「シンクの排水口」が22.7%、「水栓金具の根元」が13.6%と続きました。油や水を日常的に使う場所ほど、掃除を重ねても残る汚れが意識されているようです。
油汚れや水垢だけでなく、素材の境目に悩む声も
ここからは、天板やシンクまわりの汚れについて寄せられた自由回答を紹介します。
数値だけでは見えにくい、汚れの残り方や目立ち方に関する悩みが見えてきました。
コンロ周りの天板に油汚れが付着すると丁寧に拭いてもなかなか落ちず苦労している
水垢がついてしまって色々試したが落ちない。
白い色のシンクなので、薄らとした汚れが落ちなくて悩んでいる
汚れの種類は油、水垢、くすみなどさまざまです。一方で、素材の境目やシンクの色によって、汚れが目立ちやすくなるという声もありました。掃除方法だけでなく、汚れが残りやすい場所や見え方まで考えて、素材と構造を確認することが重要といえそうです。
90.9%が、細かい掃除道具を必要とする場所が「ある」と回答
続いて、歯ブラシや綿棒などをわざわざ持ち出さないと汚れが取れない場所を尋ねました。サッとひと吹きですまない掃除の本当の”手間”がかかる場所です。

「特にない(サッとひと拭きで済む)」は9.1%にとどまり、残る90.9%は細かな道具が必要な場所を挙げました。
特に、「水栓の根元」「シンクと天板の繋ぎ目」「壁との境目(コーキング)」という“立体的な隙間”を合計すると、29名・約66%にのぼります。
実際に、立体的な隙間の厄介さについて下記のような回答がはっきりと言い当ててます。
素材が違うとその境目がどうしても汚れが目立ち、落ちないです。
布巾が届きにくい根元や継ぎ目は、ほんの小さな段差でも日々の負担になります。展示品を見る際には、見た目だけでなく、指や布巾が無理なく届くかを確かめる視点も役立つでしょう。
心のハードルが高い掃除の作業について、見えてきた実態とは?
まず、最も取り掛かるまでの心のハードルが高い作業についても調査しました。
」と感じる作業は何ですか?-1.jpg)
「排水口のヌメリ取り」が36.4%で最多となり、「換気扇の分解清掃」と「油汚れの拭き取り」がそれぞれ27.3%で並びました。
触れたくない不快感、分解の手間、頑固な油汚れという異なる負担が上位に集まっています。
排水口・換気扇・グリルなど、手間のかかる場所を避けたい声が目立つ
「できることなら掃除したくない場所」としては、汚れの不快感や分解の手間、手の届きにくさに関する声が寄せられました。
シンクの排水溝。ぬめりがあってなかなか落ちず臭いもきついので、掃除しなくてもいいのであれば本当にうれしい
換気扇。換気扇の掃除は本当に手間だから。
魚焼きグリルの部分。掃除できる構造ではありません。
コンロ周り。油こびりついて落ちない
自由記述からも、排水口、換気扇、グリル、コンロ周りなどに負担を感じていることが分かります。共通するのは、汚れが再発しやすいことや、部品の奥まで手が届きにくく、さらに分解ができないことです。
「掃除できる構造ではない」という回答は、まさに構造で決まることを示しています。「掃除がラクなキッチン」とは、汚れが溜まる凹凸や隙間そのものが少なく、汚れてもサッと流して終わりにできるキッチンなのです。
掃除の回数だけでなく、一度の作業にかかる手間も、キッチン選びの確認事項になります。
97.7%が、10年後の美しさを保つことに「不安」と回答
新しいキッチンを導入した場合、10年後にも導入時と同じ美しさを保てる自信があるかを尋ねました。

「非常に不安」が47.7%、「カウンター素材の変色・くすみが心配」が29.5%、「継ぎ目・コーキングのカビが心配」が20.5%でした。「自信がある」は2.3%にとどまり、合計97.7%が何らかの不安を抱えています。
では、こうした汚れや掃除の悩みについて、どのような情報源を参考にしているのでしょうか。
動画やレビューだけでなく、現物確認を重視する声も
掃除方法やキッチン選びの情報源については、動画やWeb上のレビューを参考にする声がある一方で、実物を見て判断したいという声もありました。
You tube。いろんな洗剤の説明をしてくれているから。
web検索で出てきたユーザーレビュー。使用者の本音を知ることができたから。
AI。解決策を教えてくれる!
ショールーム。実際の物を見て決めたい
動画や検索結果は、掃除の手順を具体的に知るうえで便利です。ただし、継ぎ目の深さや素材の手触り、部品の外しやすさは画面だけでは判断しにくい面があります。
情報収集と現物確認を組み合わせることで、導入後の負担をより具体的に想像しやすくなります。
まとめ
今回の調査では、落ちない汚れとして「コンロ周りの油汚れ」が最多となる一方、細かい掃除道具を必要とする場所は「水栓金具の根元」や「継ぎ目」に集中しました。また、97.7%が10年後の美しさに何らかの不安を感じていることも分かりました。
キッチンを比較する際は、デザインや価格だけでなく、汚れが入り込む隙間、部品の外しやすさ、素材の経年変化まで確認することが大切です。なかでも、シンクと天板の継ぎ目、カウンターと壁の境目、コーキング部分は、汚れやカビが残りやすい場所として見落とせません。
一方で、こうした継ぎ目は「どうしても発生するもの」とは限りません。当サイトで紹介しているトクラスのキッチンには、カウンターと壁の間にコーキングを設けないハイバックカウンターや、シンクと天板を一体感のある形でつなぐシームレス接合など、汚れが入り込む境目を構造的に減らせる選択肢もあります。
カタログや動画では分かりにくい部分だからこそ、ショールームでは実物に触れながら、継ぎ目の少なさ、段差の有無、布巾で拭き取りやすい形状かどうかを確認してみてください。掃除の手間を減らし、長く美しさを保つうえで、構造そのものに注目することが重要です。













